支援事例
いざりから便器に移乗する手すり、しかも賃貸住宅で壁固定はなし
床を四つ這いまたはお尻をつけて手で移動する方では、トイレの便座高さにお尻を持ち上げることが一苦労です。多くの場合は、便器に手をついて上体の重さを腕で支持しながらお尻を持ち上げていくのですが、そうすると自分の手が邪魔で便座に座れません。そこで、便座の高さに体重を預けられる平面状の手すりを考え、便座に上がる動作を補助しました。
さらにこのケースでは、賃貸住宅のため、このような特殊な形状の手すりを施工することは大谷さんの許可が難しく、また退去の際の原状復帰にお金がかかることも好ましくないので、壁に穴をあけない方法を考えました。
事例No19と同じ方法ですが、イレクターパーツで両側の壁にベニヤ多を押し付け固定する方法です。力のかかる方向を考慮し、ドア枠などでも固定の補助になるよう設計することで、十分な固定性が確保できます。