支援事例
トイレの間口を拡大、車いすでの動線を確保
車いすから手を伸ばして開閉できる建具にすることと、車いすから立ち上がって歩いてトイレに入る際の手すりの連続性の確保を目的として、開き扉を折れ戸に交換した事例です。改修前より床に段差はなかったので、扉と壁の撤去、床敷居の埋め込み、折れ戸の取り付けを行いました。折れ戸は、建具職人さんの手作りで、たたむと壁から約8センチの幅に収まってしまいます。
改修前のトイレ開き戸の様子です。幅は約60センチ、ドアノブに届く位置まで車いすで近づくと、車いすが邪魔になりドアの開閉が困難でした。
車いすからの立ち上がりには、手前の縦方向の手すりを利用し、この手すりを右手で握ったままトイレ内の横手すりに手を伸ばすような歩き方を補助する手すりの配置にしました。便座での立ち座りは肘掛式の手すりを利用しています。
折れ戸は、片側の蝶番と上レールで吊って固定されています。開け閉めはスムースで、鍵もかけられます。