支援事例

押入れとその隣のトイレを一体化、車いすでも入れるトイレに

脳梗塞で左麻痺の障害を負った方のトイレ改修です。車いすでの移動が必要でり、廊下経由の移動を検討しましたが、片手片足漕ぎで段差昇降と同時に車いすの方向を変えることができず、部屋から直接トイレに行ける動線を検討しました。ちょうど、部屋とトイレの間の押入れをトイレに転用することで、十分な広さを確保できました。さらに、この方、退院後もリハビリの効果がどんどん上がり、数か月後には手すりを利用した歩行で行けるようになり、便座まで連続した手すりを取り付けました。

改修前はこんなふうな押入れでした。この押入れの向こう側がトイレです。

車いすでの動線は、こちら側の戸をあけて正面に便器を見る形。建具をつくりかえたことで、押入れの雰囲気が薄らいでいます。

歩行移動のため絵の手すり。壁伝いの手すりは問題ありませんでしたが、動線にある洗面器を手すり代わりにしてしまうと破損の恐れがあり、洗面台を囲むように手すりを設けました。洗面の際によりかかれるような工夫もしました。